リサーチマニア

訪日外国人数

出張は減り、観光は伸びた・・・ン?

日本文化ブームはホンモノ。

日本政府観光局(JNTO)が発表した、訪日外客数・出国日本人数の統計から(2009年11月25日付け)。
2009年の10月の推計値と8月の暫定値が明らかにされた。
今回1月から8月まで日本を訪れた外国人の累計数値をご紹介。Year to Dateってやつね。
出典は日本政府観光局(JNTO)です。
まずは地域別のリスト。最下行が合計。訪日の目的別に<観光>と<商用>に分かれてます。足し算して総数に足りないのは、<その他>という目的を入れなかったから。また、縦計が総数に合わない分は<その他の地域>を入れなかったから。
単位は1000人。増減は前年の同時期との対比です。
地域別訪日客 2009年1月−8月 累計
地域 観光 増減 商用 増減 総数 増減
アジア 2225 -35% 446 -23% 3111 -30%
北アメリカ 395 -9% 130 -25% 582 -13%
ヨーロッパ 337 -2% 135 -26% 526 -10%
オセアニア 120 -19% 21 -22% 153 -19%
南アメリカ 12 -17% 4 -32% 20 -18%
アフリカ 4 -9% 4 -28% 13 -22%
総数 3095 -29% 740 -24% 4407 -25%
恐慌のような経済の状態を受けて、全体に激減です。総数で4分の1減。
アジアからはは3割も訪問者が減りました。
商用の訪問はどの地域からも4分の1減。
ところが、観光に限ってみるとバラつきが激しいのが分かります。
総数で3割マイナスなのに、北アメリカからのお客さんは9%しか減っていない。
ヨーロッパからはたったの2%減。
どうしたの、ということで、訪日客の多い順で15カ国をリストにしました。
国別訪日客 2009年1月-8月 累計
順位 国名 観光 増減 商用 増減 総数 増減
1 韓国 761 -48% 183 -24% 1042 -42%
2 台湾 613 -33% 50 -21% 685 -31%
3 中国 313 -5% 109 -19% 655 -6%
4 米国 305 -7% 117 -24% 468 -12%
5 香港 274 -24% 17 -23% 294 -24%
6 オーストラリア 105 -20% 17 -23% 131 -20%
7 イギリス 76 -9% 31 -24% 120 -14%
8 タイ 84 -16% 15 -28% 110 -17%
9 カナダ 82 -9% 11 -25% 102 -12%
10 フランス 66 7% 20 -28% 96 -4%
11 ドイツ 36 5% 28 -30% 71 -13%
12 シンガポール 53 -30% 13 -30% 68 -30%
13 フィリピン 25 -14% 8 -31% 49 -16%
14 マレーシア 31 -26% 13 -30% 49 -25%
15 イタリア 28 21% 9 -20% 40 8%
なんと、観光目的の訪日ではフランス、ドイツ、イタリアは前年の同時期を上回っているのであります。私の住む鎌倉でも「何かフランス語を話している観光客が増えたなあ」などと思っていたのも的外れではなかった。
それにしても、韓国からのお客さんの減はすごいですね。観光目的では半分。
経済状況の悪化と円高・ウォン安に加えて、公務員の海外旅行の自粛(私的な旅行も含めて)や、学校の海外への教育旅行(修学旅行でしょう)の自粛が公的に勧告されていると、JNTOは分析しています。
一方中国からはそれほど減っていなくて、観光目的ではマイナス5%にとどまりました。
このご時世に観光客が増えている原因として、JNTOもフランスにおいての日本ブームを挙げていました。パリジェンヌがコスプレしている写真を新聞で見て驚きましたが、日本ブームは旅行者の数字にも出ています。
<本稿終わり>

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