週刊 外資系新聞 2011年4月24日号
単行本の書評が掲載されました。
日刊ゲンダイ 4月19日
経済界 5月10日号

すぐ使える仕事英語
- 英語公用語化、外資系のリアル -

出版社はKKベストセラーズ。
発売中です。

アマゾンなどEコマースでもお買い求めいただけます。
http://www.amazon.co.jp/dp/4584132909

どうぞよろしくお願いいたします。

本の内容をご紹介します

帯には“外資系キャリアを生かした本書はビジネス英語」の現場を踏んだ者だけが知るリアリティがある”
という、佐藤ゆかり氏(参議院議員)の推薦文をいただきました。

裏表紙側の帯には“ドンと来い、グローバル化!”、“仕事英語は難しくない!”。
“ネイティブに通じる英語より、「国際共通語」としての仕事をこなす英語ができればいいのです。
それは意外と簡単だ。外資系6社、20年のキャリアで得た「学校では教えない」ノウハウを公開!”
となっています。

このへんは出版社が用意してくれた原稿なので、自分でタイプアップしていて思わず照れてしまいます。
でも、内容をよくまとめてもらっていると思います。

大学を出て最初に就職した会社=婦人画報社の大先輩の谷村和典さんが
私のメール・マガジンを目に留めてくれ、単行本の執筆を勧めてくれました。
半年かけて書き上げたのは、メル・マガに書いている外資系企業での経験談とは別の、
英語、それも仕事で使う英語にテーマを絞って考えた文章でした。

英語を学問として研究しているわけでもない私が、英語について本を書くなど
まさに僭越の極みなのですが、ビジネスの現場の必要に迫られて英語と付き合ってきた人間ならではの
実用的なヒントを書き留めることができたのではないかと思っています。

章立てをご紹介すると、
はじめに: ネイティブ・レベルでなく仕事をこなす英語力が身に付けばいい
第1章: 仕事英語は難しくない
第2章: 脱ブロークン英語のコツ
第3章: 会議を乗りきる仕事英語
第4章: 英語プレゼンテーションの準備
第5章: プレゼンテーション本番の仕事英語
第6章: 英文メール、レポートはこう書く
第7章: 就職・転職のための仕事英語
あとがきにかえて: ポイントを押さえて勉強すれば必ず身に付く仕事英語
という構成です。

ページを開いていただくと、英語の例文の量が多くて、英語の教本のような印象をもたれるかもしれません。

しかし、筆者としてまず訴えたかったのは、「何を語り、何をレポートしなくてはならないのか」という点です。
コミュニケーションの内容を充実させましょうということです。これは英語・日本語共通の問題です。

もうひとつ力を入れたのは、そうした内容を「どう話し、どう書けば欧米人の腑に落ちるのか」。
つまりコミュニケーションの組み立て方に気を使いましょうという点です。
ひとことで言えば「英会話・英作文それ以前」の部分に力点を置いて書いたつもりです。

このあたりは、英語の例文がランダムに列挙されている他のビジネス語学書とは
「ちょいと違う」のではないかと自負しています。

そんな内容を受けて、出版社が用意してくれたカバーや帯も、
「英語教育書らしからぬ」インパクトのあるものになりました。
どうぞよろしくお願いいたします。

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第3章 外資系企業で求められる語学力

番外コラム3 休日は辞書を引きながら英語の本を読もう

英語の本を読むときには辞書を引いてはいけない。
英語学習の本には大概そう書いてあります。
確かに前後の文脈から単語の意味はある程度類推できます。
こうして類推をする訓練をしないと、読書のスピードは上がっていきません。

単語の意味がそのパラグラフの中で分からなくても、先に行ってから著者が別の言葉で言い換えていて、そこで一気にそれまで書かれていたことがはっきりすることもあります。

辞書なしで読んだ方がいい種類の本はあります。
例えば小説。
あまり抽象的なことは書いてないので、類推が働きやすいです。

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私のお勧めのペーパーバック
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ビジネスパーソンにお勧めしたいのが、ルポルタージュで、特に私の推薦はマルカム・グラッドウェル(Malcolm Gladwell)という人の書いたものです。
The Tipping Point(副題: How Little Things Can Make a Big Difference)やBlink(副題: The Power of Thinking Without Thinking、それからOutliers(副題: The Story of Success)といった本が出ていて、どれも日本語になっていますが、英語で読むことをお勧めします。

近著はWhat the Dog Saw and other adventuresです。

平明な英語で書かれていますから、辞書なして読み進められます。
短い文章を積み重ねていく文体で書かれているので、分かりやすい。
それでいて、著者独自の逆説的な視点で物事の本質を突きとめます。

我々の眼に映ってはいるものの、我々には見えていない真相を解き明かしてくれるマルカム・グラッドウェルさんの筆致は本当に小気味良いです。

どんな名手が手がけても、翻訳は原文より3割分かりにくくなると言われます。
英語の本を読むことは、語学の勉強であると同時に、筆者が言いたいことがストンと腑に落ちるという快感を味わうことでもあります。
そんな点からも英語で読まれることをお勧めします。

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辞書を引く贅沢
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と書きながら、私が一番お勧めしたいのは、辞書を引きながら読むという贅沢な読書法です。

素直に読めて、ストンと納得できる本も素晴らしいですが、深く味わって読みたい本も手放せません。
そういう本にはあまり馴染みのない、難解な単語や文語的な言い回しも出てきます。
意味を類推して読み飛ばしていくのは、何とも勿体無い。
例えば、こんな文章です。

There was, however, no "Mein Kampf"(1) of Japanese totalitarianism (2). An effort was made to produce a national philosophy, resulting in the book called "Kotutai no hongi" (Fundamentals of National Polity (3)), but this was a strange amalgam (4) of outmoded (5) ideas. (中略) There was a great deal of material about the “imperial will,” but also much about the Confucian virtues (6) of harmony, loyalty, and filial (7) piety (8), as well as Japan’s own medieval “way of the warrior.” It was deeply anti-Western and even more specifically against individualism, which was alleged (9) to be responsible for all the Western vices (10) from democracy to communism.

(1)『我が闘争』
(2) 全体主義
(3) 政治組織 
(4) 合金 
(5) 時代遅れの
(6) 儒教道徳 
(7) 子としての 
(8) 敬神、恭順。filial pietyで孝行 
(9) (根拠もなく)言い立てられた 
(10) 悪徳

(拙訳)
日本の全体主義には『我が闘争』に相当する書物がなかった。国家哲学を生み出そうとする試みは、『国体の本義』という本に実を結んだ。が、この本は時代錯誤の理念の奇妙な混ぜ合わせであった。天皇の「大御心」への言及がおびただしくなされている一方で、人の和や忠誠心、孝行といった儒教的な道徳が、日本独自の中世的な「武士道」への言及と共に語られている。その主張の根本は反・西欧であり、それ以上に反・個人主義であった。個人主義はデモクラシーから共産主義まで、あらゆる西欧的な悪弊の元であると槍玉に挙げられていた。

引用したのはエドウィン・O・ライシャワー(Edwin O. Reischauer 1910-1990)のJapan: The Story of a Nation (C.E.Tuttle, 1978, 3rd.ed)の第11章 ”The Rise of Militarism”の一説です(p.245)。

超国家主義に向かって突き進んでいく当時の日本の思潮の本質を、無駄のない、かつ不足のない言葉で言い表している名文だと思います。

こうした名文が数ページに一度現れる本は、一語一語辞書を引きながら味わいたいものです。

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日曜日には辞書を読もう
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辞書を引くと書きましたが、辞書は読むものだとも思います。
語義が複数載っていたら、全部見る。
言葉の持っている意味の陰影が浮かんできます。
用例を見れば、組み合わせて使われる仲の良い単語が分かります。
同義語、反対語を通して語彙が増えます。
そして語源にも目を通すのをお勧めします。
(ここまで載っている辞書は英和大辞典クラスになりますが、一万円プラス何千円で買えて、孫子の代まで使えます。)

引用文に出てきた単語のpietyですが、語源をたどると、pity(憐れみ)から派生したことが分かります。同じ語源からミケランジェロの彫刻のPietaに通じていきます。言葉どうしが通じ合い、響きあっていることを知ります。

平日のビジネスは断片的な知識やデータの洪水です。
IT化が進んで、その量もスピードも増えました。
大事な休日は名著を辞書を引きながら読んで、頭の中で知識のリンクが張られていく快感をお楽しみください。

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発刊の辞

外資のマネジャーは孤独である。

6つの外資系企業を渡り歩いてきた私が、20年以上のの経験を振り返って、そう思う。

日本には約3千の外資系企業があり、59万の人が働いている。
ニッサンやマツダといった巨大企業を除けば、ほとんどが中小・零細規模である。(従業員数50人未満の会社が7割)。
中小規模の組織では、マネジャーになるためのトレーニングがなされない。
ある日「XXさんが辞めたから、あなた明日から課長ね」という具合に、いきなり管理職になってしまう。
相談相手になってくれる先輩やメンターもいない。

抜擢マネジャーの孤独である。

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主筆プロフィール

関 栄介

1957年8月1日生まれ

上智大学文学部英文科卒業。

* 仕事生活

 大学卒業後婦人画報社に入社。面接に2回も遅刻をしたが、ちょうど雑誌25ansを創刊する直前だったので、何とか潜り込む。同誌の編集部に配属。4年後単行本を編集する部署に異動し、『メンズクラブ・ブックス』シリーズを編集。
 30歳になる頃、取材で知り合った方から誘いを受け、高級ブランド・ビジネスに。
 イタリア・フェンディ社のPRのお手伝いをする。同時に川崎のチネチッタ・プロジェクトの立ち上げをお手伝い。

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